世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館所蔵の作品を日本で初公開する「ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵」(産経新聞社など主催)の開催に関連し、6月9日に「奇想版画家エッシャー:その作品評価と受容」と題した記念講演会を東京・上野で開催します。講師は本展監修の熊澤弘・東京藝術大学大学美術館准教授です。
《昼と夜》1938年 All M.C. Escher works copyrightⒸThe M.C.Escher Company B.V. – Baarn – Holland. All rights reserved. www.mcescher.com
6月6日から開催のエッシャー展は、約150点の版画・資料を編年的にたどるのではなく、熊澤氏の監修により、8つのキーワード(科学/聖書/風景/人物/広告/技法/反射/錯視)で、エッシャーの魅力をひも解いています。熊澤氏はエッシャーの独特な世界について、同時代の美術とほとんど接点がなく、関心をもったのは、数学者など、他分野の研究者、表現者である点を指摘しています。現代にも多くのフォロワーを生んでいる不可思議な造形表現。それを掘り下げていく記念講演会は、エッシャーの世界をより深く知り、展覧会を一層楽しむためには必聴です。
【講演会概要】
テーマ:奇想版画家エッシャー:その作品評価と受容
日 時:6月9日(土)13時~14時半(12時半より受付)
会 場:東京都美術館講堂(上野の森美術館より徒歩5分)
※入場無料ですが、整理券が必要です。当日10時より、展覧会会場の「上野の森美術館」正面で整理券を配布(定員になり次第配布終了)。その際、エッシャー展鑑賞券もしくは半券を提示して下さい。受付開始の12時半より、講演会会場「東京都美術館講堂」に整理番号順にご案内します。
ホームページ http://www.escher.jp/event.html
【熊澤弘氏プロフィール】
1970年生まれ。1997年東京藝術大学美術研究科修士課程修了。2003年より東京藝術大学大学美術館(~2010年)、2012年から武蔵野音楽大学音楽学部音楽環境運営学科をへて2017年4月より現職。オランダ美術史を中心とした西洋美術史、博物館学を専門とし、日本国内外の美術展覧会にかかわる。主な展覧会としては「線の巨匠たち―アムステルダム歴史博物館所蔵 素描・版画展」(2008年、藝大美術館)、「Japans Liebe zum Impressionismus(日本が愛した印象派)」展(2015年、ドイツ連邦共和国美術展示館)などに関わる。著書に『レンブラント 光と影のリアリティ』(角川書店)
【展覧会概要】
展覧会名 ミラクル エッシャー展~奇想版画家の謎を解く8つの鍵~
会 期 6月6日(水)~7月29日(日)、会期中無休
会 場
上野の森美術館
開館時間 午前10時~午後5時(金曜は午後8時まで。入館は閉館30分前まで)
料 金 一般1600(1400)円、大学・高校生1200(1000)円
中学、小学生600(500)円
※税込、()内は前売、団体。団体は20名以上、障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。
手数料がかかる場合があります。小学生未満無料。
主 催 イスラエル博物館、産経新聞社、フジテレビジョン、上野の森美術館
後 援 イスラエル大使館、J-WAVE
特別協賛 弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所